成功しているカフェ・喫茶店のオーナーを中心に繁盛の秘訣を探るべく「デザインのぼりショップ」がインタビューを行っていきます。今回は過去にテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」にも取り上げられたことがある「もるげん珈琲」さん(神奈川県藤沢市)にお話を伺いました。
まず店名の由来は…?
鵜野さん:「もるげん」というのはドイツ語なんですけど、たまたま行ったドイツがすごく気に入って、ブレンドコーヒーが美味しい国なので、うちもブレンドの美味しさを売りにしたくてもるげん珈琲という店名にしました。まあ、覚えられた単語がもるげんだけだったんですけどね(笑)
集客のために心がけたことは?
菅泉さん:「お店が駅から結構離れているので、オープン当初から1年間ぐらいは朝仕事に向かう皆さんに挨拶をしていました。下を向きながら仕事モードに入っていたり、携帯を見ていてこちらを見てくれない方もいるのですが、挨拶を続けていくうちにお店の存在を知ってもらうことができましたね」
鵜野さん:「朝は外に出て1~2時間ぐらいは、通る人全員におはようございますと挨拶しています。」
菅泉さん:「挨拶を返してくれる人もいるので、それがきっかけで来てくれるお客さんもいて、バスの運転手さんとかが「やってるね」って来てくれたり」
あなたにとってバリスタとは?
鵜野さん:「バリスタというと淹れる技術に目が行きがちなんですけど、淹れる前にプシュプシュッて蒸気を出して消毒して清潔感を保つ、そういう一個一個の動作をきちんとやっていくところが、バリスタの勉強をちゃんとしている人の違いです。
例えばお店によっては、瓶の周りに豆の残りが付いていて、次の日に古い豆がビンの中に落ちてしまったりしますが、きちんと毎晩掃除をしてきれいな状態を確実に保つという点は、すごく気を使っています。
以前は違う職でしたが、やっぱりお客さんと直接触れ合ってやり取りができるし、自分の人間的な部分を高められます。ある種ガマンしないといけないところもいっぱいあるので、どんどん成長できると思います。」
のぼり旗を立ててみて変わったことは?
鵜野さん:開業当初は一本だけだったんです。前回のカフェ喫茶ショー2014(東京ビッグサイトにて)でお会いした時に、3本セットで買わせていただきました。そのほうがよいと冊子(デザインのぼりショップのカフェ喫茶カタログ)にも書いてあったのでやってみたら、初めて来店されるお客さんが確実に増えましたね。
カフェを始める方へアドバイスは?
鵜野さん:専門店としてやっていくときに駅前の大手チェーン店との違いを出していかないと、ここに来る必要はないわけです。最初はお客さんに違いをわかってもらえないと思うけど、わかってもらうまで続ける必要があると思うんですよね。そのうち、「味が違うね」「だから値段が高いけどこっちに来る」「むしろ安いね」って言ってくれるようになりました。そうなるためには最初に持ったこだわりとか、美味しいものを突き詰めるという思いを捨てないでほしいなと思います。売れない時期が結構あると思うので、精神的にも折れないで欲しいと思う。
さいごにお店のアピールを…。
鵜野さん:まじめに修行をしたスタッフが、生の豆から最後にドリップするところまで、コーヒーに関わるところはほとんどすべて携わっています。業務販売もします。コーヒーに興味があるという人は誰でも何でも言ってくれれば、お答えいたします。
(DNSニュースレターvol.1 2014/11/20発行分より抜粋)
もるげん珈琲
代表者 鵜野 靖史さま、菅泉 章良さま
所在地〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢111番地
TEL 0466‐54‐7275
WEB morgenkaffee.com
営業時間 平日AM7:00~PM8:00、土祝:AM10:00~PM7:00
定休日 日曜定休