西武池袋線、狭山ケ丘駅から徒歩5分。閑静な住宅街に寄り添うようにしてそのお店はあります。新鮮なお野菜をふんだんに使った創作料理が評判の「ぱぷりか」、その料理をご馳走していただきながらお話を伺いました。

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愛用の鍋で長く料理に携わってきたという店主の小澤さん。教えるのが好きなんですと笑顔で語ります。

小澤さん:「うちには電子レンジなどはありません。鍋だけで何でも作れます。もう30年も使ってますから慣れていて、料理の時間もとても早いです。この鍋は、以前別の仕事で忙しかったときに、便利で早く料理ができるということで買いました。

今でこそ愛用していますが、最初はこの鍋の理屈が分からず大苦戦だったんですよね。なかなかおいしい料理もできなくて、家族からもいい加減にせいと言われてしまいました(笑)。それでこの鍋をなんとかせねばと思い、メーカーに電話をして言いたい放題言っていたら、実はその相手が社長さんだったんです。それをきっかけに度々会社に伺って、鍋の扱い方を教えていただきました。

そうしているうちに、社長からうちで仕事をしないかと誘われ、東京ドームで専属のデモンストレーターを13年やったんですね。料理を教わったことはありませんでしたが、その関係でずっと教える立場にいました。今でもお店では、この鍋さえあればできる料理教室を開いてます。十数年お付き合いさせていただいている方も、遠方から来る方もいて、いつも満員です」

難航したのぼり旗さがし

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小澤さん:「ずっとのぼり旗を探していたんですが、他社の商品だと店のイメージに合うような気に入ったデザインがなかったんです。実際に街中も歩いて見て回ったりもしましたけれど、全然ピンとこない。大抵置いてある旗は定番というか、似たり寄ったりなありきたりなデザインばかりで、面白くないんですよね。それが不満でした。

同じようにインターネットでも探しまして、もう手当たり次第にいろんな言葉で検索していたんです。そしたらデザインのぼりショップのホームページが出てきたじゃないですか。わぁ、これだ!みたいな感じ!すぐに連絡してカタログをいただきました。そうしてカタログを見たら、お店のイメージとのぼり旗のデザインがぴったりだったので、すぐに注文しましたね。他のお店で買わずに、探しまわっていたからこそ出会えたので、本当によかったです。

それまでは、かれこれ1年近く何も立ててない状態でした。だから、お客さまから見たら何屋さんだかよく分からないから、入り口から覗き込むんです(笑)。それが、旗が立って雰囲気がまるで変わっちゃったでしょう。表から見ても、あ、食べもの屋さんだって、急に分かるようになっちゃったんですよね。それからというもの、お客さまの入りは日々増えていきました。楽しいくらいに予約が入ってきて、今ではランチタイムが予約で大抵埋まるようになってきました。今後はディナー向けに「夜ランチあり」(LUN071)ののぼり旗を立てたりだとか、他にもモーニング用ののぼり旗を用意しようと思っています。朝と昼と夜とで違うことをやってるのが、のぼり旗を入れ替えるだけでお客さまにも伝わるしいいと思いました」

のぼり旗から口コミへ

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小澤さん:「のぼり旗を立てる前はお酒だけを注文するような男性のお客さまが多く、他のお客さまが入りにくい雰囲気だったんですが、のぼり旗を立ててからは私が来て欲しかった主婦の方やお子さま連れのご家族の方が来てくださるようになりましたね。

そうしてのぼり旗をきっかけにいらっしゃった方が、チラシを持って帰って口コミで宣伝してくださるんです。毎日チラシを10枚刷って置いておくと、気がつくともう、なくなっているんですね。お食事されて、おいしかったねって言われた人がお友だちを紹介して……帰りにチラシいただいてくね、また来るね、みたいな感じで持っていってくださるんです。それで、だんだんいいお客さまが増えていきました。

それと、お客さまでもう2年以上来ている方では、料理を生業にしている方が半分くらいです。料理教室の先生とか、今まで料理を提供してきたような方たちがお客さまなんですよ。だから口コミにしても、私が言うんだから間違いないんだからあそこに行きなさいって、お客さまへの伝わり方が違うんですよね」

お客さまの笑顔のために

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この仕事をしていて嬉しいことのひとつは、お客さまが完食してくれることだと語る小澤さん。その裏には、小澤さんご自身の地道な努力の積み重ねがあります。

小澤さん:「基本的に、お客さまに合わせてメニューを変えているんです。ちょっと大変ではあるんですが、その日ごとのメニューを全部メモしてありますので、それを見ながら考えるんですね。メモは自分が分かりやすく、ぱっとイメージができるようにと、自分でお皿の絵とどこに何を乗せたかということを描いています。そうしたら次にいらした時に、例えば初めての時にこういうものが嫌いだとうかがったことなどを元にして、料理を考えていけるんですね。生野菜のところは全部を変えることはちょっと難しいんですが、その他のメニューに関しては全て変えてしまいますね。そうすると皆さん覚えていてくださって、嬉しいと喜んでくれます。いろんなお客さまごとに違う料理を作らないといけないので私はすごく忙しいんですが(笑)、でも喜んでくれると嬉しいんです」

より地域に寄り添うお店へ

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お店最後に、小澤さんにお店のこれからの展望についてお伺いしました。

小澤さん:「ランチタイムはもう大体ご予約で埋まるようになっていますので、ディナータイムがもうちょっと伸びてくれたら嬉しいですね。あとは、知り合いからモーニングを作ってとお願いされるので土日限定でモーニングセットをご用意しようかな。毎日はきついと思うから、休日専用の特別なものを考案して、出そうかなと考えています」

終始気さくにお話しされる小澤さん。この明るいお人柄もまた、お店の人気の一因なのだろうと感じられました。健康志向のお料理もどれも大変おいしく、こちらまで気分が明るくなるようです。近くにご用の際には、ぜひ一度お立ち寄りください。

(DNSニュースレターvol.9 2016/3/20発行分より抜粋)

ぱぷりか
代表者 小澤 水子さま
所在地 〒 359-1106 埼玉県所沢市東狭山ケ丘1-20-1
最寄駅 西武池袋線狭山ケ丘駅東口から徒歩5分
TEL 04-2907-8406
営業時間 10:30~18:00
定休日 毎週木曜日(その他不定休あり)