「新年度」「ゴールデンウィーク」「母の日」のあとは、「父の日」です。毎年6月の第3日曜日ですね。「母の日」と比べると、市場規模が約半分という状態ではあるのですが…それでも、日ごろはなかなか面と向かって言えない「ありがとう」を伝えるチャンス。
普段はそれぞれ忙しく、食卓も全員が揃わないというご家族も多いでしょう。そこで、そんなときこそ、「父の日」に食事の提案を!美味しい料理を囲みながらの家族団らんは、かけがえのない思い出の一つになること間違いなしです。
そこで今回は、飲食店が「父の日」を活用して売上アップを図る方法をご紹介します。
①衝撃!「父の日」で本当に嬉しいものは〇〇だった!
➁「父の日」に飲食店ができる販促とは?
父の日」に父親が本当に望んでいるものを理解した上で、「飲食店」がどう活用できるのか?を考えていくことが、ポイントになります。
①衝撃!「父の日」で本当に嬉しいものは〇〇だった!
楽天インサイトが、20~60代の男女1,000人に実施した「父の日に関する調査」があります。このレポートによると、父の日にプレゼントを渡す予定と回答した人に、何をプレゼントするかを聞いたところ「酒・タバコなどの嗜好品」が23.2%と最も高く、「食品・スイーツ」(21.8%)、「洋服」(16.1%)が続きました。性別では、男性は「酒・タバコなどの嗜好品」が27.2%と最も高く、続いて「食品・スイーツ」(24.3%)、「食事(食事券含む)」(11.7%)となりました。女性では「洋服」が21.5%と最も高く、「酒・タバコなどの嗜好品」(20.9%)、「食品・スイーツ」(20.3%)と続き、「酒・タバコなどの嗜好品」、「食品・スイーツ」は男女ともにプレゼントを検討している人の割合が高いことがわかりました。
次に、父親とのコミュニケーション方法の理想と現実についてそれぞれ聞いたところ、理想では「対面で会話する」(69.5%)が最も高く、「食事やお酒を楽しむ」(47.4%)、「一緒に外出、旅行をする」(30.0%)と続きました。現実でも「対面で会話する」が57.9%と最も高く、続いて「食事やお酒を楽しむ」(29.7%)、「電話をする」(17.1%)と続いています。
理想と現実で差が大きく開いた項目は「食事やお酒を楽しむ」(理想:47.4%、現実:29.7%)で17.7ポイント差に。父親と食事やお酒を楽しみたいけれども、実際はあまりできていないという実態が見てとれました。
合わせて、こちらの調査結果をご覧ください。
【「父の日にもらいたいプレゼント」】
父の日にもらいたいプレゼントは「父への感謝の言葉」がトップ。もらいたいものと渡すものでギャップが見られました。子どもがいる男性に父の日にもらいたいプレゼントについて聞いたところ、「父への感謝の言葉(手紙やメッセージカードを含む)」が27.6%と最も高く、「食事(食事券含む)」(18.1%)、「酒・タバコなどの嗜好品」(13.4%)と続きました。
先の設問で父の日に渡すプレゼントの1位は「酒・タバコなどの嗜好品」だったことから、父と子の間でギャップが見られます。
【「父の日があって良かったと思うこと」】
父の日があって良かったと思うことは「子どもや家族から感謝される」がトップに。
父の日があって良かったと思うことを聞いたところ、「子どもや家族から感謝される」と回答した人が28.9%で最も高く、先述のもらいたいプレゼントに続き、ここでも「感謝」に関する項目が高い結果となりました。続いて、「家族内でのコミュニケーションの機会になる」(27.6%)、「子どもとのコミュニケーションの機会になる」(19.8%)となりました。
(2018年楽天インサイト株式会社調べ)
➁「父の日」に飲食店ができる販促とは?
・「ありがとう」と「食事」
つまり、「父の日」に本当に嬉しいものは、「感謝の言葉」そして、「コミュニケーション」としての「食事」だったのです。また、「酒・タバコなどの嗜好品」をもらう父親が多い一方で、本心では「感謝の言葉」を望んでいる父親が多いという結果となっています。ここで、「父の日」に本当に欲しいものから、「父親が喜ぶ方程式」を作るとすると…
「父への感謝の言葉」×「コミュニケーションが取れる時間(食事)」
となります。
つまり、「父への感謝の言葉」と「コミュニケーションが取れる時間(食事)」が、「お父さん」に喜んでもらえる、心を掴むものになるのです。では、こういった場を、飲食店が演出するには、どのようなことができるでしょうか?
たとえば、「父の日」用のメニューを用意します。そのメニューを予約してくださった方に思わず「これは嬉しい!」と思っていただける特典を用意します。
- 「父の日」ゆっくり話ができる「場」を用意する
- 「父の日」記念に写真を撮る
- 父親への感謝の気持ちを込めた、メッセージカードを用意する
など。
「コミュニケーションが取れる時間」としての「食事」を望んでいるお父さん。だからこそ、飲食店側で、家族水入らず、周りを気にせず自分たちのペースで楽しめるような工夫ができると良いですね。
お客様は、普段は照れくさくて、なかなか「感謝の気持ち」を直接伝えられていなかったとしても、こういったプランがあれば、「ありがとう」を伝えやすくなります。
・「お父さん」ご本人向けた企画を!
さらに、「お父さん」の心を掴む方法があります。それが、「お父さん自身に向けた企画」です。例えば店内のメニューに「父の日限定!いつも頑張っているお父さんにご褒美メニュー」と言った打ち出しで、普段は注文されにくい飲み物(単価の高いお酒やワインなど)の注文を促したり、特別な食材を使った一品をオススメしたりする、といったことです。また、店外ののぼりや張り紙で、このようなキャッチで喚起するのはいかがでしょうか。
たとえば…
「お父さんを応援!「父の日」割引きで、頑張っている自分にご褒美を!」
仕事からの帰りがけに男性が、「そうだな、いつも頑張っているし、ちょっと寄っていこうかな」と考えて来店されるイメージです。そうすると「父の日」がきっかけとなり「普段より、少しお金をかけて美味しい食事とお酒を楽しもうかな」という心理が働き、すんなり入店していただけるよう促していくことができますよ。
「父の日」をぜひ上手く活用してみてください。
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