7月に入ると、「夏祭り」や「花火大会」「野外フェスティバル」など、各地でイベントが開催されます。そして、「夏休み」シーズンにもなり、外出が増える時期になりますね。
そのような中でも、最初のイベントと言えば、「7月7日の七夕」です。
そこで、今回は七夕に活用できる飲食店の集客アイデアをご紹介します。
①押さえておきたい!七夕に欠かせないメニューとは?
➁七夕だけで終わらせない!飲食店の集客3つのアイデア
株式会社紀文食品が、「七夕の食」をテーマに全国7都道府県、20~60代の男女764人を対象とした調査があります。
①押さえておきたい!七夕に欠かせないメニューとは?
「七夕(しちせき)の節供」は、「七草の節供」、「桃の節供」、「菖蒲の節供」、「菊の節供」と並び、「五節供」のひとつとして知られています。それぞれの節供には、生命力に満ちた旬の食材でご馳走を作り、お供えし、それを皆で分け合っていただくことで、家族や友人の無病息災を願う風習が残っています。
・七夕には、「そうめん」や「ちらし寿司」が継承されている!
■七夕に食べたことがあるメニューとしては「そうめん」(25.8%)に続いて「ちらし寿司(天の川や星をイメージ)」(17.8%)
「“七夕”に食べたことがあるメニュー」としては、「そうめん」に続いて「ちらし寿司(天の川や星をイメージ)」が上位にあがっています。「イメージするもの」と「食べたことがあるもの」の数値の開きが少ないメニューとして、『笹かまの日※』記念日制定から6年目になる「笹かま」や「冬瓜・かぼちゃ・きゅうりを使った料理」などもあげられます。天の川、星、笹など七夕に関連したイメージのメニュー、食べ方の登場も。
■「“七夕”に食べるイメージがあるメニュー」は「家族から教わった」(19%)
「“七夕”に食べるイメージがあるメニュー」について知ったきっかけでは、「特にない」を除いては、「家族から教わった」が最も多く、続いて外部からの情報として「スーパーの売り場でPOPなどを見た」、「WEB」、「雑誌」の順になっています。七夕のメニューは家族から継承されていることがうかがえます。
1 位 特にない 30.7%
2 位 家族から教わった 19.0%
3 位 スーパーの売り場で POP などを見た 17.9%
4 位 WEB 17.3%
5 位 雑誌 15.9%
(2018年:株式会社紀文食品によるアンケート調査「七夕には何を食べますか?」より抜粋)
➁七夕だけで終わらせない!飲食店の集客3つのアイデア
このように、「七夕」は私たちの生活に馴染んでいるからこそ、飲食店でも集客に上手にしたいところです。
(1)短冊に願い事を書く
定番ではありますが、やはり「願い事に思いを馳せる」というのは楽しいもの。それに「笹」が飾られていると、「七夕だな」と季節を感じさせることができます。
(2)短冊連動企画!SNSシェアでサービス
「短冊に願い事を書く」だけで終わらせてしまっては、もったいないですね。
たとえば、「インスタ映え」する撮影アイテムを用意します。そして、お店のアカウントにフォローしてもらい、ハッシュタグ(#お店の名前、というもの)を付けて、SNSでシェアしてもらうというはいかがでしょうか。そのときに、「お店のハッシュタグ(#お店の名前)でシェアをしてくれたら、プチデザートサービス」をするなど、「これならシェアしたい!」と思ってもらえる工夫をするのがオススメです。
(3)七夕限定メニューで盛り上げる!
実は、7月7日は「七夕」だけではありません。ほかにも、このような記念日が設定されています。
・乾麺デー
都道府県単位で設立している協同組合などを傘下にする乾めんメーカーの中央団体、全国乾麺協同組合連合会(東京都中央区)が1982年(昭和57年)に制定。
日本古来に伝わる五節句の行事に欠かせない行事食として、七夕の「そうめん」を広く認知してもらうことが目的です。
記念日の日付は、古くから七夕の日に素麺(そうめん)を天の川に見立てて食べる風習があったことから。
そうめんの細長い姿を糸に見立て芸事(機織)が上手になるよう、小麦は毒を消すという言い伝えから健康を願い、また、年一度の彦星と織姫のデートにあやかって恋の成就を願い、行事食であるそうめんを食べたと言います。
醍醐天皇の時代に宮中の儀式・作法等を集大成した「延喜式」という文献には、そうめんの原型といわれる「索餅(さくぺい)」が、旧暦7月7日の七タの儀式に供え物の一つとして供えられたと記述されています。また、平安期からは、宮中における七夕の行事にそうめんが欠かせない供え物とされていました。
・冷やし中華の日
7月7日が二十四節気の「小暑」となることが多く、夏らしい暑さが始まり、冷やし中華がおいしい季節であることから、冷やし中華の愛好家、料理人などが制定しました。
冷やし中華の発祥については諸説がありますが、現代風の冷やし中華の原型は五色涼拌麺(五目冷やしそば)として東京・神田神保町の「揚子江菜館」が1933年(昭和8年)に創作していたと言われています。また、仙台市錦町の「龍亭」では1937年(昭和12年)に冷し中華・冷麺を販売していたとされています。
・ゆかたの日
七夕の日は、中国・日本・韓国・台湾・ベトナムなど節句でもあり、その起源は中国にあります。中国の行事であった七夕が、奈良時代に伝わり、日本の伝説と合わさって作られたと考えられています。
日本では7月7日が節句と定められ、織女に対して手芸上達を願うお祭りとも考えられるようになりました。この際に選ばれた乙女が、神様の為に着物を織りました。その時に使う道具が「棚機(たなばた)」です。
元来、着物を織る機織りの技術上達を願う祭りでもあったため、時期に合わせてこの日を「ゆかたの日」と考えるようになりました。ゆかたなどの夏の和服の普及や、ゆかたを楽しまれる方が増える事を願って定められました。
このように、7月7日の記念日を活かした期間限定メニューやサービスをするのはいかがでしょうか?
たとえば…
・健康促進!七夕そうめん
・七夕限定!冷やし中華
・浴衣で来店して写真をシェアしてくれた方にサービス!
など
七夕をきっかけに、「限定だから食べてみたい」や「シェアして楽しみたい」と思ってもらう企画を打ち出してみるのも良いでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
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